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− 録音のススメ −



演奏会の録音、たいていのホールではMDやCD-Rに録音してくれますよね?


・・・でも、ホールで録ってくれる録音というのは、様々な都合により「最低限、音が聴ければいい」という趣旨の「記録録音」なのです。知ってましたか?
別に機材が安いなんてことはなく、むしろきちんとした業務用の機材を使っています。しかし、ほとんどのホールでは「録音」の部分はサービスであり、本来の業務には含まれないものなのです。ご存知でしたか?!
仮に何らかのトラブルで音質に支障があったり、極端な話「録れていなかったり」した場合でも、ホールの技術スタッフの責任の範疇ではないわけです。。。



ホールを利用する方でしたら、「三点吊り装置」や「吊りマイク」などという用語は聞いたことがあるでしょう。
この装置、「吊り装置(天井から伸びているケーブル)」と、その先端に取り付ける「マイクロフォン」は別の部品なんです。
で、そこに
「どんなマイクを」
「どのように設置して」
「3次元空間の中のどの位置にセッティングするか」
という、膨大な要素で、
録音された音は大きく変わります。

(※吊りマイク装置はこのように地上(?)まで降ろし、マイクロフォンをホールのものから私大友の個人持ちへ換装します。取り付ける上下左右の向きや間隔と、吊ったあとの3次元空間での位置で、録音される音は大きく変化します。この写真の場合は種類の違う2組4本を同時に装着し役割を分担させ、収録後最適なバランスを作りミキシングしています。)


通常ホールに頼む「記録録音」では、この細かい要素は省略されます。そこはホールの舞台スタッフの業務の範疇ではないからです。また、いわゆる「ビデオ業者」と呼ばれるような所でも、ここは知識不足や予算的な問題で省略されることが多々あります。(録音と映像両方に精通したビデオ業者は、当然費用もそれに相応するものとなります)


このように、確実な録音、そして演奏内容・ジャンルに応じた最適な録音、最終的に「ライブCD」の製作を想定するようなきちんとした録音をするには、主催者側からプロのレコーディングエンジニアが入って、クラシックに最適なマイクロフォンを設置し、作業する必要があるわけです。



また、「録音業者」「ビデオ業者」と呼ばれる方々。
金額に見合った素晴らしい仕事をしているチームがたくさんある傍ら、出来上がりとは関係ないところで

・「吊りからステレオバーへの配線、舞台上の配線がグチャグチャで汚い」
・「ヒマさえあるとすぐタバコを吸いに行くので、周りがヤニ臭くてしょうがない」
・「調律中やゲネプロ中に準備の音がドタバタ、バリバリとうるさい」
・「ビデオカメラのLEDインジケーターを覆わないので、本番中に客席で赤や青のLEDがビカビカ点滅」

などなど、ほとんど「部外者レベル」の方々も多くいらっしゃいます。。。
残念ながら、「業者=プロ」ではないんです。


私大友は、プロのクラリネット奏者としての肩書きのほかに、プロのレコーディングエンジニアとしての活動もしています。 周りで日々繰り返される上記のような事例にやきもきし、2007年頃から身の回りの同業演奏家だけでなく、このように広くWEBで告知し、プロの演奏家やアマチュア団体などの録音、そして録音+マルチカメラビデオ収録、CDアルバム製作などを手がけています。
「金額の高い法人の業者に頼むほどの予算はないんだけど、ぜひ録音やビデオ収録をしてみたい…」と検索してたどり着いた方、ぜひこのサイトの隅々まで目を通してみてください。




− 大友幸太郎 プロフィール −
クラリネット奏者。1996年国立音楽大学を卒業後、フリーランスのクラリネット奏者としてオーケストラ、スタジオレコーディング、ソロ、室内楽などで活動。
並行して2006年頃より本格的に演奏会の収録、CDアルバム製作のためのセッションレコーディングを始める。
現在プロの演奏家であり続けることでしか実現しない「同じ言葉」で演奏者と円滑に意思の疎通ができ、そしてかゆいところに手が届く独創的な「演奏会のお手伝い」を提供すべく、2007年末にプロジェクト「大友舎」をスタートさせる。
2017年1月現在、クラリネット奏者としての仕事と並行して、年間80件〜100件ほどの演奏会録音、マルチカメラビデオ収録、CDアルバム製作のためのセッション録音、そして他社案件の助っ人など、プロのレコーディングエンジニアとしての仕事も同時にこなしている。 また、主宰する「大友舎レーベル」では全国流通販路を確立したCDアルバムの企画・製作を行っている。


2017 by K.Ohtomo