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− 雑記 −

過去にいろいろ書いたものです。また質問が多いものに関しては追記しようと思っているのですが、なかなか。。。



CDアルバム製作のための編集画面。
波形が縦線でぶった切られてるところは、編集の痕です。
皆様はこのようなことにならないように、レコーディング当日までに
しっかり練習しておいてください。。。


個人ページはこちら
→おーとも練習中

2015年12月27日 ●マスタリングについて



画像はビデオ用のマスタリング中です。

基本中の基本として、CDとして聴いてもらう音と「ビデオ用音声」は、明確な差をつけてマスタリングしてあげないと適したものになりません。だからといってただコンプガシガシにかけただけではテレビ局の送出音声みたいになってしまうので(笑)、ここがプロの演奏家としての腕の見せ所です。
マルチバンドダイナミクス、トータルダイナミクス、マルチバンドステレオエンハンサーなどをちょびっとづつ使い「客席で聴こえたであろう雰囲気&位相」に近づけます。CD用のマスタリングはビデオ用よりも少し自然になるように、でもダイナミクス管理はしてあげます。じゃないと聴いてるときに頻繁にボリューム上げ下げしないといけないんでね。。。

で、録音用の吊りマイクには、ホールのスピーカーから出るMC用の音声はほとんど収音されないんです。なので、ホールの卓からAUXやBUSなどでまとめてモノラル1本、卓送りしてもらう必要があります。うちはパラ録りなので、そのモノラル回線に、アマチュア吹奏楽の演奏会でよくある「ソロマイク」なども送ってもらい、必要に応じてディレイをかけてちょびっとだけミックスします。ホールの卓や回線の仕様によっては、無音部分に「サー」とヒスノイズがのってるので、今回みたいに気になる場合はきちんと無音部分を切っていきます。

本来ここまで精密に後作業したら「もらう金額」に見合わないんです。でもそこは「仕事はスピード」ということで、時間単価で解決します。通常の2時間の演奏会だとこの作業は30分くらい。
街のビデオ屋さんは現場で2mix録ってそのまま使うことが多いんでしょう。それならこのハイテクな現代、素人さんでもできる技術です。現に私の周りでも、会社勤めなど「一般の方」が、休日に似たような作業をしています。ある程度で妥協できるのなら、「業者」は必要ない時代に、既に突入してしまっているのです。




2014年6月1日 ●CDアルバム製作について
CDアルバムを製作するための、いわゆる「セッション録音」について記載しておきます。

まずはホール代や調律代などかかりますが、それは場所によりまちまちですし、すべて斡旋してくれるレコード会社などと違い、基本的にうちは演奏者自身で手配してもらっています。

それ以外の、録音にかかる技術料についてですが、
丸一日の拘束で6万円〜、というのが基本になっています。この金額に首都圏内の交通費や細かな雑費はすべて込み込みとなっており、そして! たいていの場合、この金額で「ディレクション」もしてしまいます。。。

ちなみにご存知ない方のために、「ディレクション」とは何かというと。
演奏している本人は気づかないミスや、「どこからどこまでを演奏すればいいか」など、録音上・編集上・音楽上のすべてのアドヴァイスを提供しながら録音を進めていく役割のことです。その責任を負う人のことを「ディレクター」というわけですが、通常これは大手レーベルではレコーディングエンジニアとは分業されています。
たまに演奏者側で手配することもありますが、素人さんでは演奏のアドヴァイスはできても録音上の都合や編集のタイミングなどはわからないわけで、逆にレコード会社側によくいる「演奏経験者」の人間でも、ソロリサイタルをしたり、ソロのレコーディングを経験したりした人は稀なわけで、抽象的な意見は述べれても、演奏家同士の「リハ中の会話」のような具体的でてっとり早い進行は期待できません。他のページにも書きましたが、その「かゆいところに手が届く」作業を、うちでは提供しています。

そして、レコーディングは通常2日〜3日かけてじっくりやります。1日だけでCD1枚ぶん(60分程度)を録音するのは、毎月ソロリサイタルをやっているような手馴れた演奏家でないとなかなか難しいです。 もちろん連続した2〜3日ではなく、離れた日程で録り貯めていく、というのもありですが、機材の準備時間やピアノの調律のことを考えると連続していたほうが時間が有効に使えます。

ここまでの「1日あたり6万円」が当日の作業にかかる金額です。
(一例として、2日間の場合10万円、3日間の場合15万円、など)


で、たくさんのテイクが録れていますので、後日、その中から良いものを選んで編集(つないでいく作業)していきます。

CD1枚ぶんを編集するこの作業にかかる費用は、終わってみるまでわかりません。各曲良好なテイクが確保でき、切り貼りのような編集が不要の場合は最低5万円程度ですが、練習不足・合わせ不足で当日どうしてもうまく演奏できなくて、ミスだらけの演奏をパズルのように切り貼りして修正していく作業が多かった場合には、最悪15万円以上いただくいたケースもあります。この金額が多くなってしまうのはこちらの責任ではないので、自己責任でしっかりご準備ください。できればこのような酷い状態でのレコーディングはお断りしたいです。

その後マスタリングという最終調整をして、CDの原盤(マスター)は完成です。この「マスタリング」は、ポップスなどのCDでは別作業・別費用となっていることが多いですが、私大友が「エンジニア&ディレクション&エディティング&マスタリング」を一人で完結させるので、「マスタリング代」という別費用は発生しません。(外注案件、もしくは他でプレスする場合は頂きます)

仮に2日間のレコーディングで、きちんとさらって良好な演奏ができた場合、一例として

録音2日間 10万円
編集〜マスタリング 5万円


これにホール代、調律代、共演者への謝礼などを合算して、おおまかな予算を練ってみてください。
ここまでの費用で、CDの「原盤(マスター)」が出来上がります。

CDの盤は、目的・必要な枚数によってはCD-Rなどで安く済ませてもいいですし、本物のCD(プレスCDと呼びます)を工場に受注してもよいです。
店舗で販売する場合は当然プレスCD、になりますが、そうするとブックレットなどの印刷物にもきちんと費用をかけないとアンバランスになります。

なので、そこから先は「いくら」というふうには書ききれないのです。
逆に、トータルでこれ以上の金額は出せない、という予算を決めることをお勧めします。
そうすれば、マスターCD製作までの費用を差し引いて残った費用のうち、何にどのくらい費やすか、という決め方ができます。
ちなみに一般の方には理解しにくいでしょうが、費用は枚数で変動するわけではなく、プレスCDの「国内・海外」や、印刷物の「デザインの質」で決まります。
なぜかというと、CDの盤や印刷物は最低500組ぶんくらいが基本料金になるので、200枚、300枚などと量が少なくても、ほとんど値段が変動しないんです。。。


ちなみに
CDプレスにかかる費用は約5万円〜20万円。
印刷物(デザイン+印刷)にかかる費用は約10万円〜30万円。
と、事例によっていくらでも変動させることができます。そのあたりは実際にお話して決めていくことが多いので、まずはCD製作にあたっての「総予算の上限(50万円・100万円、など)」を決めましょう。





2010年5月12日 ●ビデオ撮影
普段録音に行ったり、お客として足を運んだりしたとき、客席後部から身内が「家庭用ビデオカメラ」で撮影している光景によく出会います。これを読んでいる方も見たこと多いのではと思います。
まったく予算をかけないときならしょうがないとして、うちが録音に入っているのにこの家庭用カメラ…。。。と残念に思います。こうやって撮影されたものは、ビデオカメラのシャカシャカした音のまま、鑑賞されるのです。せっかく本物の録音をしているにも関わらず。。。
録音代金に最低2万円追加するだけで、本物の音と合体したDVDになります。しかも曲頭や楽章頭にちゃんとチャプター(頭出し)がつきますので、ぜひご利用ください。

これは元々、私自身の演奏会での欲求から手を出したものですが、さすがに自分の演奏会のときに自分では撮影できないわけで。。。(^^; かといって、クラシックの撮影というのは、本当に難しいんです、アマチュアの方や三流のビデオ屋に頼むと、失笑するくらいとんちんかんで摩訶不思議な映像が簡単に出来上がります。
かといって、一流の業者はだいたい30万円程度からが相場となっています。50人以上の楽団ならともかく、リサイタルではとても手が出せません。
なんとか誰かいないものかとネットを彷徨っていた今年始め、あるビデオ撮影チームのホームページに出会いました。

「SkyFactory」という撮影チーム。すぐにコンタクトをとり、逆にこちらがまず撮影の音声助っ人に行くことになりました(笑)。彼らは20代の若きリーダーを中心とし、ビデオ撮影、写真撮影、ステージでのびっくりギミック(後述のHP参照)などを一手に引き受け、主に吹奏楽演奏会中心に素敵な絵を撮っています。カメラもうちとは違って業務用ハイビジョンカメラです。
予算をきちんと確保できる方は、ぜひコンタクトとってみてください。音のほうはスケジュールさえ空いていれば私大友が行くことが可能です。

ステージ撮影 SkyFactory




2010年2月22日 ●演奏会以外の録音について
詳細ページにまとめようまとめようと思っているのですが、なかなかまとめられずにいます。
うちは業者ではないので、「定価」のようなものを決めていません。決める気もあまりありませんが、最近よくこなす案件の場合はだいたいの相場が決まってきましたので、とりあえず箇条書きでこちらに掲載しておきます。


だいたいの目安ですが、
・通常の演奏会、2〜3時間程度の発表会が、3万円。
・3時間を越える発表会などは、4万円。


レコーディング(観客無しの演奏)の場合は
・公共ホールの1区分(午後のみ、夜間のみ、など)、2万円。
・公共ホールの2区分(午前・午後、午後・夜間)、3万円。
・丸一日、5万円。

程度を目安としてください。
こちらの事前準備・当日の仕込みが楽になるように積極的に協力していただければ、もっと安く済ませることも可能ですので、ご相談ください。


※会場を借りている時間内に、
演奏会・発表会の場合は準備1時間、撤収30分、の作業時間を含みます。
丸一日のレコーディングの場合は準備1時間半、撤収1時間、の作業時間を含みます。これはこちらの絶対の権限ですので、遵守してください。じゅうぶんな撤収時間が確保できない場合は追加料金をいただいております。




2009年11月18日 ●あれこれ
雑記が1年以上空いてしまいました。。。(**) 年越ししたくない案件をたくさん抱えているので、けっこういっぱいいっぱいで作業しています。
最近の大友舎の活動としては、まず主軸となる「演奏会の収録」。これがメインです。音だけの基本形態から、客席最後列で写真撮影、そして写真撮りながらビデオ撮影という恐怖の3点セット(笑)まで、要望や予算に応じていろいろやってます。録音だけの時は下手袖にいることが多いので、なぜかピアノのフタの開け閉めをやってあげることもあります(^^;。もうなんでも来いです(笑)。

また、大友舎レーベルの案件はなかなか発生しないのですが、もっと小規模な自主制作CDのためのセッションレコーディングがちらほらと増え始めています。あまりかっちりとディレクションをせず、普段伴奏合わせをしているときのようなリラックスした感じでやってもらってますが、このやりかたはわりと好評です。この感覚は僕らにしかわからないと思いますしね。。。

そして、自分のところ以外の助っ人。これは普段お世話になっているベテランのエンジニアの方々の「トラ」で出向いていくのですが、録音だったり、ビデオ収録の音声係だったり。行って作業始めるまではけっこう緊張します。でも行ったら出演者が知り合いだらけだったとかいう笑えるオチもよくあります(^^;。

機材の増強をしたいと常日頃思っているのですが、本業のほうの楽器も買い換えたいし、いったいどちらに優先順位がつくのか、最後までややこしい日々です。




2008年8月18日 ●あれこれ
夏も終盤に差し掛かってますが、現在某劇団のミュージカルで演奏しています(詳細は個人ページを…)。こういうミュージカルやお芝居の場合は、たとえ生楽器による演奏でもPAシステムを通してスピーカーから音を出します。このPAシステムを使ったSR(拡声)が難しいんです。。。芝居の音響さんというのは基本的には「音効さん」といって、SEなどのポン出しのスペシャリストなわけです。そしてBGMをベストなタイミングで流したり止めたりとか。 そういう「音」の操作と「音楽」のコントロールというのとはまったく別次元なわけで、クラシックの生演奏を「ちゃんと」拡声できるPAオペレーターは、日本にほんの一握りしかいません。なもんで、我々演奏家はどこへ行ってもとんちんかんなSRをされてひどい目に合ってます。
まあそんなことはいいとして。。。(^^;;

このページをあまり「業者っぽく」していないので、少々わかりにくいというご意見をいただきました。なので、大雑把にお受けできる内容について箇条書きにしておこうと思います。いずれページを見やすく更新したいと思います。

■主となる作業内容

・クラシックの演奏会全般の録音、CD-R製作
・ピアノなどのいわゆる「発表会」の録音、CD-R製作
・コンサートではなく、音源製作目的のためのレコーディング
・上記の録音物を使った、市販できるCD(CD-Rではない本物のプレスCD)の製作
 (個人での販売や、全国流通を視野にいれたものなど)

・各種音源変換(カセットテープをCD-Rに、MDをCD-Rに、DATをCD-Rに、など)


■時々舞い込んでくる案件

・演奏会の写真撮影(機材も腕も決してプロレベルではありませんが、次回チラシやプログラム、そして市販CDのブックレットなどにに使える写真を録音しながら撮影します。応相談)
・ビデオ撮影(これも同じく…。家庭用ビデオカメラ1台で撮影し、録音した音を合体させてDVDにします。音は一流!そしておまけで映像も付いてくる…(^^;;といった程度でかまわない時にご相談ください。)
・演奏会の印刷物作成(これは長年やってます。録音と一緒にプログラムの作成をご依頼いただくことが可能です。)
・ナレーション録り(音楽でなくても、音に関することでしたらご相談ください)
・鳥の声の収音(爆)


■これからやってみたい案件(?)
・PA業者さんからの、生楽器PAオペレートの依頼(ここで先ほどの話とリンクします(爆))



・・・・(^^;;;と、ざっとこんな感じです。ご参考になれば、そして困って検索してたどり着いた方のお役に立てれば。。。





2008年3月8日 ●「録音」を学ぶ
演奏のために会場に入るのと、録音のために会場に入るのではだいぶ勝手が違います。演奏の場合はゲネプロ開始1時間前くらいですが、録音の場合はもしものことを考えて2時間前に入ることにしています。といっても昼公演でGP10時〜の場合は皆と同じ9時に入ってひーひー言いながら急いでセッティングしなきゃいけないんですけどね…(^^;。 で、夜公演で3時からゲネプロの場合だいだい1時過ぎにはホールに入ります。と、だいたい作業中のピアノの調律師さんしかいません(笑)。その方が手を休めている時にご挨拶などするのですが、皆さんいつも決まって「演奏活動しながら、録音はどうやって勉強したの?!」ってなかば驚き気味に聞かれます…。楽器と違ってレッスンなんかありませんし(笑)、専門学校でクラシックの収録技法を「ちゃんと」教えてくれる師匠がいるところはとても少ないと思います。今でこそ芸大にベテラン亀川先生がいらして専門に勉強できる環境が整いましたが、基本はとにかく「読む、見る、聴く」です。
基礎知識、録音技法などについて書かれた書籍はいくつか出版されているので、大学図書館などで片っ端から目を通しました。機材の運用のしかた、マイキングの「お手本」など、慣れてきても教科書の「基本」から大きく逸脱しないことはとても大切です。また「プロサウンド」という、レコーディングエンジニア、音響技術者やホール・劇場の技術スタッフなど業界人?用のマニアックな雑誌があり(現在隔月刊)、録音を始めた数年前に国会図書館に行ってバックナンバーをやはり片っ端から読みふけりました。機材レポート系のものが多いのですが、その中にヒントになることもたくさんちりばめられています。その他インターネット上でも有益・無益(笑)な情報が飛び交っているので、たまーにあるとても頼りになる情報なども役に立ててます。
そして「見る」ですが、ありがたいことにベテランの方の録音現場を見ることには事欠きません。これが一番大きいと思います。人によって技法や機材、好みなどが若干違いますが、おまんまの食い上げにならず長年最前線で活躍している人の注意点、時間のかけかた・かけなさ(?)を盗み見れることはとても勉強になります。もちろんバラし・撤収のお手伝いは必須です。
そして最後は聴く。巷に流通してるCDです。セッション録音、ライブ録音、録音規模の違いに留意しつつ、先人がどんな仕事をしてきたかを聴きます。普段演奏家として「曲」や「演奏」を聴いている時とはまったく違う耳と脳を使います。。。某国営放送の録音もいちおう参考にしますが、あちらは精密な作業マニュアルがあり、かつ時間との戦い、そしてたぶん現場完結を最優先にしているため、僕らの「録音」とだいぶ毛色が違うのは有名です。
また、数々のセッション録音を編集作業時に聴きますが、これは長時間聴いてるので耳が慣れてしまい、あまり参考になりません(笑)、やはり突然耳に入れた最初の数分くらいが、いちばん客観的に公平?な耳で判断できます。
他にも、ご近所に住んでいる某エンジニアの方にいつも無理を言っていろいろな録音を聴かせていただいてます。自分の録音物とのあまりの色艶の差に落ち込むこともありますが、いつも勉強させてもらっています。
そのような日々で、ここ数年ようやくレコーディングエンジニアとして駆け出しましたが、まだまだ勉強・研究の日々です。ただし「勉強」といっても、正直、めっちゃ楽しいんです。でも「演奏の仕事の日と録音の仕事の日、どっちが楽しいですか?」なんて質問して困らせないでくださいね…。(**)




2008年2月12日 ●演奏会印刷物用依頼原稿の作り方
第1回めがいきなり録音と関係ない話ですが(^^;;、演奏会を開催する中でのあれこれと雑多な作業の中で、これが一番みなさん苦手とすることではないでしょうか。長年演奏会用印刷物やCD用印刷物を作ってきた中で、クラシックに関するもの独特のきまりごとがいろいろあるので、一度まとめておこうとずーっと思っていたものをここに掲載します。

まず基本。ほとんどの方が「マイクロソフトのワード」を使って原稿を書く、もしくは打ち込むと思うのですが、このソフト、10数年前はよくできたソフトだと思っていたのですが、ウインドウズ時代になってから(!!皆さん知っておいてください、このワードやエクセルは、ウインドウズなどこの世に影も形もない1980年代にMac用のソフトとして発展してきたんです。)現在は本当に役に立たないおせっかい機能てんこ盛りで、商業印刷の道具として使える代物ではなくなってしまったのです。
なので、基本機能以外使わないでください。

・箇条書きを徹底
(変なスペースを入れて項目を揃えても、残念ながら何の役にも立ちません…)
・ウムラウトやアクサンなどの特殊文字は日本語注釈で記入
(ワードを使って入力しても、イラストレーター展開時にすべて文字化けしてしまいます。ので、普通に表記したあと注記で(ウムラウト)のように書いておいてください。)
・全角(日本語)によるローマ数字は使わない
(イチは半角アルファベットのI(アイ)、ニはII(アイ2つ)、ヨンはIV(アイとブイ)というように表記してください。)
・マル1、マル2などの機種依存文字もNG
・外国語表記の行に、全角文字を混在させない
(全角スペースや全角カッコ、全角数字、全角記号など、すべて手動で変換してからでないと原稿になりません。)

例:

ベートーヴェン: ピアノソナタ 第○○番 ○○調 op、○○
 L.v.Beethoven : Klaviersonate Nr. ○○ OP. ○○
  T Allegro 〜〜〜

もうこれだけで数分のロスです。
何をしなければいけないかというと、

「ピアノ」の前の全角スペースを削除、opのあとが日本語句読点になっているので半角ピリオドに訂正、
L.v.Beethovenの前の全角スペースを削除、そのあとの全角スペースを削除、:のあとの全角スペースを削除、Nr.のあとの全角スペースを削除、OP.のあとの全角スペースを削除、そして今度は大文字表記されているので、小文字か大文字どちらかに統一。
Tの前の全角スペース3つを削除、全角ローマ数字を、アルファベットの「I(アイ」に訂正。そのあとの全角スペースを削除。。。

などなど、これでもまだ一例ですが、これらのものをこうやっていつも手動ですべて訂正しないと原稿になりません。。。原稿展開時の作業時間のほとんどはこれに費やされるため、この時間が必要なければ、正直もっと安く早く印刷物を作成できます。

これから印刷物の原稿を入力する方、普段こういう入力をする機会が多い方、ぜひ熟読して覚えてみてください。webの場合もほぼ同様のルールが適用されます。



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